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新NISA×楽天証券 完全ガイド|口座開設から積立設定・成長投資枠の使い方まで

「新NISAを楽天証券で始めたいが、最初に何を設定すればいいか分からない」——そんな人に向けて、制度の基本から口座開設、積立設定、つまずきやすい注意点までを整理する。

2024年1月に始まった新NISAは、年間投資枠がつみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円に拡大され、両方を併用すると年間最大360万円まで非課税で投資できる制度だ。ただし、NISA口座は1人1口座で、配当金の受取方式や税務署審査、楽天証券のポイント条件など、事前に確認しておきたい点もある。

この記事では、楽天証券で新NISAを始める方法を、初心者でも迷いにくい順番で解説する。

この記事でわかること
  • 新NISAの年間投資枠・生涯投資枠の違い
  • 楽天証券のNISA手数料無料範囲と例外
  • 口座開設から積立設定までの流れ
  • つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
  • 開設不可・積立エラー・配当金課税を避ける確認ポイント
目次

新NISA×楽天証券:年間360万円・総枠1,800万円をまず確認

楽天証券で新NISAを始める前に、まず押さえるべきなのは投資枠の上限だ。どの証券会社で始めても、制度上の年間投資枠と非課税保有限度額は同じである。

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項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資上限額120万円240万円
併用可能。合計で年間最大360万円
非課税保有限度額総枠1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
非課税保有期間無期限無期限
主な買付方法定期・継続的な積立一括買付・積立のどちらも可

つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円。両方を併用すれば、年間最大360万円まで非課税で投資できる。生涯を通じた非課税保有限度額は1,800万円で、このうち成長投資枠だけで使える上限は1,200万円である。

新NISAでは非課税保有期間に制限がない。旧制度のように「一般NISAは5年」「つみたてNISAは20年」といった期限を気にせず保有できる。

一方で、NISA口座で生じた損失は、特定口座や一般口座の利益と損益通算できない。さらに、国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方法を株式数比例配分方式に設定しておく必要がある。

NISAの非課税メリット|通常は20.315%の税金がかかる

NISAの大きなメリットは、対象商品の売却益や配当・分配金が非課税になる点だ。通常、上場株式等の配当や売却益には、所得税・復興特別所得税・住民税を合わせて20.315%の税金がかかる。

たとえば、課税口座で100万円の利益が出た場合、税額はおおよそ20万3,150円となる。NISA口座で非課税対象となる取引であれば、この税金がかからない。

ただし、NISAは「利益が出たときの税制メリット」が大きい制度であり、損失が出たときの税制上の救済はない。NISA口座の損失は税務上なかったものとみなされるため、他の口座の利益と相殺する損益通算や、損失の繰越控除はできない。

つみたて投資枠と成長投資枠の違い|楽天証券で買える主な商品

つみたて投資枠と成長投資枠は、年間上限だけでなく、買付方法と対象商品が異なる。楽天証券で始める場合は、次のように考えると分かりやすい。

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比較項目つみたて投資枠成長投資枠
年間上限120万円240万円
買付方法定期・継続的な積立一括買付・積立のどちらも可
楽天証券で買える主な商品一定基準を満たした投資信託国内株式、外国株式、ETF、REIT、投資信託など
個別株不可可能
REIT不可可能
国債・地方債不可不可

つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に向いた投資信託を積み立てる枠と考えるとよい。上場株式やREIT、債券は対象外である。

成長投資枠は選択肢が広く、国内株式、外国株式、ETF、REIT、投資信託などを買付できる。ただし、整理・監理銘柄、信託期間20年未満の投資信託、毎月分配型の投資信託、デリバティブ取引を用いた一定の投資信託などは対象外となる。

生涯投資枠1,800万円と「売却で枠が復活」の考え方

新NISAでは、商品を売却すると非課税保有限度額の一部を翌年以降に再利用できる。ただし、復活するのは売却時の金額ではなく、購入時の金額である簿価分だ。

たとえば、100万円で買った商品が150万円に値上がりしてから売却しても、翌年以降に復活する枠は100万円分である。利益の50万円分が新たな枠として増えるわけではない。

また、売却した年のうちに同じ年間投資枠を再利用することはできない。未使用の年間投資枠を翌年に繰り越すこともできないため、「売ればすぐ枠が戻る」わけではない点に注意しよう。

対象者・口座数・非課税保有期間をざっくり把握

NISAを利用できるのは、口座開設年の1月1日時点で18歳以上の日本居住者等である。誕生日ではなく、その年の1月1日時点で判定される。

NISA口座は1人1口座のみ。複数の金融機関で同時に開設することはできない。また、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で使い分けることもできない。

楽天証券でつみたて投資枠と成長投資枠を使う場合は、どちらも楽天証券のNISA口座で利用する形になる。

楽天証券で新NISAを始めるメリット|手数料・ポイント・少額投資

楽天証券で新NISAを始めるメリットは、NISA口座での取引手数料無料範囲が広いこと、楽天カード積立などでポイントを貯められること、少額から始められる選択肢があることだ。

ただし、「無料」「ポイントが貯まる」という言葉だけで判断すると、スプレッドや信託財産留保額、ポイント進呈条件などを見落とすことがある。ここでは、2026年5月確認時点の公式情報をもとに、注意点も含めて整理する。

楽天証券NISAの手数料無料範囲と例外

楽天証券のNISA口座では、国内株式、米国株式、米国ETF、海外ETF、投資信託などの取引手数料が無料と案内されている。

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取引・商品楽天証券NISAでの取引手数料注意点
国内株式・国内ETF・REIT無料かぶミニ®・かぶピタッ®はスプレッドに注意
米国株式・米国ETF無料現地税や為替などの扱いは商品ごとに確認
中国ETF・シンガポールETF無料注文時に手数料分が仮拘束される場合あり
投資信託無料ファンドによって信託財産留保額がかかる場合あり
中国株式(中国ETF除く)約定代金の0.275%(税込)最低550円・上限5,500円(税込)
アセアン株式(シンガポールETF除く)約定代金の1.1%(税込)最低550円(税込)、上限なし

また、単元未満株式の買取請求には1件330円(税込)の取次手数料がかかる。カスタマーサービスのオペレーター経由の取引や、金融商品仲介業者(IFA)経由の取引では手数料体系が異なる場合もある。

つまり、楽天証券のNISAは手数料無料範囲が広い一方で、スプレッド、信託財産留保額、外国株式の税金・為替コストなどは別に確認が必要である。

楽天カード積立のポイント進呈率|最大2%は条件付き

楽天証券では、投資信託の積立を楽天カードで決済すると、カードの種類やファンドの代行手数料に応じて楽天ポイントが進呈される。

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カード種別代行手数料0.4%(税込)以上のファンド代行手数料0.4%(税込)未満のファンド
楽天ブラックカード2%2%
楽天プレミアムカード1%1%
楽天ゴールドカード1%0.75%
上記以外の楽天カード1%0.5%

「最大2%」は楽天ブラックカード利用時など条件付きであり、すべての人に適用されるわけではない。また、ポイント進呈率や対象条件は変更される可能性があるため、積立設定前に楽天証券の公式ページで最新条件を確認したい。

楽天証券は、NISAで毎月15万円までキャッシュレス積立が可能と案内している。ただし、つみたて投資枠の積立上限は月10万円のため、10万円を超える積立を行う場合は成長投資枠との併用が必要になる。

少額投資の選択肢|投信積立は100円から、かぶツミは1,000円から

楽天カードクレジット決済による投信積立は、毎月100円から100,000円まで設定できる。まとまった資金を用意しなくても、少額から積立を始められる。

国内株式の定期積立サービスであるかぶツミ®は、1,000円または1株から積立できる。成長投資枠を使って個別株を少額で積み立てたい場合の選択肢になる。

ただし、少額であっても投資であることに変わりはない。投資信託や株式は価格が変動し、元本割れする可能性がある。ポイント還元や手数料だけで判断せず、生活費や近い将来使う予定のお金とは分けて考えることが大切だ。

初心者が迷わない「最初の1回」の決め方

初めて楽天証券で新NISAの設定をするなら、次の順番で決めると迷いにくい。

  • つみたて投資枠だけで始めるか、成長投資枠も使うか
  • 毎月いくら積み立てるか
  • 引落方法をどうするか(楽天カード、楽天キャッシュ、証券口座など)
  • どの商品カテゴリに投資するか(インデックス投信、バランス型、個別株など)

つみたて投資枠の年間上限は120万円なので、1月から毎月10万円を積み立てれば年間枠を使い切れる。ただし、満額投資が正解とは限らない。まずは家計に無理のない金額で始め、慣れてから増額する方法でも十分だ。

新NISAを楽天証券で始める前の準備

口座開設の途中で必要書類やメールが確認できずに止まると、手続きが長引きやすい。申込前に、本人確認書類、マイナンバー、メールアドレス、投資方針を準備しておこう。

必要なもの|本人確認書類・マイナンバー・メールアドレス

楽天証券の総合口座やNISA口座を申し込む際は、氏名、住所、生年月日などの本人情報に加え、本人確認書類やマイナンバーの登録が必要になる。

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • マイナンバーが確認できる書類または情報
  • 楽天証券からの通知を受け取れるメールアドレス
  • 初期設定で入力する暗証番号・勤務先情報など

本人確認方法によって、ログインIDの受取方法はメールまたは郵送になる。スマホで本人確認を行う場合はメールで届くケースが多いが、書類アップロードなどでは郵送になる場合がある。

総合口座あり/なしで申込の流れが変わる

楽天証券でNISA口座を使うには、楽天証券の総合口座が必要である。NISA口座だけを単独で開設することはできない。

まだ楽天証券の総合口座を持っていない人は、総合口座とNISA口座を同時に申し込む。すでに総合口座を持っている人は、ログイン後にNISA口座を追加で申し込む流れになる。

初期設定はスマホアプリのiSPEED・iGrowからは行えない。ログインIDを受け取った後は、PCサイトまたはスマホのブラウザから楽天証券にログインして初期設定を進める。

つみたて投資枠・成長投資枠の使い分けを先に決める

口座開設後にすぐ積立設定を進めたいなら、事前に「どの枠を使うか」を決めておくとスムーズだ。

毎月コツコツ投資信託を積み立てたい人は、まずつみたて投資枠から考えるとよい。個別株、ETF、REITなどにも投資したい人や、月10万円を超えて積み立てたい人は、成長投資枠の併用を検討する。

なお、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用することはできない。楽天証券で両方使うか、他の金融機関で両方使うかを選ぶ必要がある。

投資金額・買い方を決める目安

投資金額を決めるときは、制度上の上限よりも、生活資金に無理がないかを優先したい。つみたて投資枠は年間120万円、月換算で10万円が上限だが、最初から上限まで使う必要はない。

楽天カードクレジット決済は、毎月100円から100,000円までの範囲で設定できる。毎月12日までに積立設定を行うと翌月の積立注文に反映され、13日〜16日にカード認証が行われる。

年途中から始める場合も、無理に年間枠を使い切る必要はない。まずは継続しやすい金額を決め、必要に応じて増額・変更する流れが現実的である。

楽天証券 新NISAの口座開設|申込から税務署審査まで

楽天証券で新NISAを始める流れは、総合口座の有無によって少し変わる。大まかには、申込、本人確認、ログインIDの受取、初期設定、NISA口座の仮開設、税務署審査、本開設という流れだ。

申込の入口|総合口座と同時開設か、NISA口座の追加開設か

楽天証券の申込入口は、次の2つに分かれる。

  • 楽天証券の総合口座がない人:総合口座とNISA口座を同時に申し込む
  • 楽天証券の総合口座がある人:ログイン後にNISA口座を追加で申し込む

申込前に確認したいのが、すでに他社でNISA口座を持っていないかという点だ。NISA口座は1人1口座のため、他社で開設済みの場合は楽天証券で同じ年のNISA口座を開設できない

以前、楽天証券で旧NISAを利用していた人は、新NISA口座が自動で開設されている場合がある。新規申込を進める前に、ログイン後のNISA口座状況を確認しておこう。

本人確認→ログインID→初期設定|アプリ不可の注意点

申込後は、本人確認書類の提出と楽天証券側の審査を経て、ログインIDを受け取る。本人確認方法によって、ログインIDはメールまたは郵送で届く。

ログインIDを受け取ったら、楽天証券のPCサイトまたはスマホブラウザからログインし、暗証番号や勤務先情報などを登録する。楽天証券では、初期設定は通常5分程度で完了すると案内されている。

ここで注意したいのは、初期設定がスマホアプリのiSPEED・iGrowからは行えない点である。「アプリだけで完結する」と思っていると手続きが止まりやすいため、ブラウザからログインして進めよう。

税務署審査と本開設|仮開設中の取引には注意

NISA口座の開設には、楽天証券での審査に加えて税務署での審査がある。楽天証券では、税務署審査は通常1〜2週間程度と案内されている。

楽天証券では、条件を満たすと税務署審査の完了前にNISA口座が仮開設され、取引を開始できる場合がある。ただし、税務署審査で開設不可となった場合、その取引は一般口座扱いへ変更される。

そのため、他社でNISA口座を持っている可能性がある人は、仮開設だからといってすぐに大きな金額を買付するのではなく、先に口座状況を確認しておく方が安全だ。

開設状況の確認方法|楽天証券ログイン後に確認できる

楽天証券でのNISA口座開設状況は、ログイン後の画面で確認できる。楽天証券の案内では、PCサイトログイン後に「マイメニュー」からお客様情報の設定・変更へ進み、「NISA・特定・未成年口座状況」タブで確認できる。

税務署審査が完了すると、楽天証券からメールでも通知が届く。1〜2週間程度は審査中の状態が続くことがあるため、焦らず状況を確認しよう。

楽天証券 新NISAのつみたて投資枠|積立設定の手順

NISA口座が使える状態になったら、つみたて投資枠の積立設定を進める。ここでは、月額上限、ファンドの探し方、設定後の確認、エラー時のチェックポイントを整理する。

月いくらまで?つみたて投資枠は月10万円が目安

つみたて投資枠の年間上限は120万円である。1月から12月まで毎月同額で積み立てるなら、月10万円が上限の目安になる。

月10万円を超えて積み立てたい場合は、成長投資枠を併用する必要がある。たとえば毎月15万円を積み立てたい場合、つみたて投資枠で10万円、成長投資枠で5万円という組み合わせが考えられる。

ただし、つみたて投資枠を満額使うことが目的ではない。生活防衛資金や近い将来の支出を確保したうえで、無理のない金額を設定しよう。

ファンドの探し方|「NISAつみたて投資枠対象」から選ぶ

つみたて投資枠で買える商品は、制度上の要件を満たした投資信託などに限られる。楽天証券では、NISAつみたて投資枠対象の投資信託を絞り込んで探せる。

初心者の場合は、まず対象商品の中から、信託報酬、投資対象地域、投資対象資産、純資産残高、運用方針を確認するとよい。商品名だけで選ばず、目論見書やファンドの詳細ページも確認しよう。

上場株式、REIT、債券はつみたて投資枠では買えない。これらに投資したい場合は、成長投資枠を利用する。

積立設定の手順|設定後は「NISA→積立設定」で確認

楽天証券のつみたて投資枠で投資信託を積み立てる基本的な流れは、次の通りだ。

  • NISAつみたて投資枠の対象ファンドを選ぶ
  • 積立金額を入力する
  • 分配金コースを選択する
  • 目論見書を確認する
  • 引落方法と積立指定日を選ぶ
  • 設定内容を確認して完了する

設定後は、楽天証券の「NISA→積立設定」または投資信託の積立設定一覧から内容を確認できる。金額変更や解除が必要な場合も、積立設定一覧から手続きする。

よくある積立エラーと確認ポイント

積立設定後に注文が実行されない場合は、次の点を確認しよう。

  • クレジットカード積立の設定締切を過ぎていないか
  • カードの有効期限切れ、切替、利用停止、利用可能枠不足がないか
  • 証券口座引落や楽天キャッシュの残高が不足していないか
  • つみたて投資枠の年間120万円を超える設定になっていないか

楽天カードクレジット決済では、毎月12日までの積立設定で翌月の積立注文に反映され、13日〜16日にカード認証が行われる。カード認証でエラーになると、翌月のクレジットカード決済による積立注文は実施されない。

一方、つみたて投資枠の年間投資枠を超えそうな場合は、楽天証券の「ピッタリ注文」により、年間枠に収まる金額へ自動で減額調整される。枠超過が心配な場合でも、設定内容と注文結果は必ず確認しておこう。

楽天証券 新NISAの成長投資枠|一括買付・積立の使い分け

成長投資枠は、つみたて投資枠よりも買える商品の幅が広い。個別株やETF、REITに投資したい人、つみたて投資枠の月10万円を超えて積み立てたい人は、成長投資枠の使い方も確認しておこう。

成長投資枠で買える商品|株式・ETF・REIT・投資信託など

楽天証券の成長投資枠で買える主な商品カテゴリは次の通りである。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 国内ETF・海外ETF
  • 国内REITなど
  • 投資信託(一部対象外あり)

成長投資枠は、一括買付と積立のどちらにも使える。個別株を一度に買うことも、投資信託や株式を定期的に積み立てることも可能だ。

一方で、国債・地方債や公社債投信はNISAの対象外である。「成長投資枠なら何でも買える」と考えないようにしたい。

対象外になりやすい商品・取引

成長投資枠でも、次のような商品は対象外になりやすい。

  • 整理銘柄・監理銘柄
  • 信託期間20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託
  • デリバティブ取引を用いた一定の投資信託
  • 外貨建MMFなど

対象かどうかは商品ごとに異なる。注文前に楽天証券の商品詳細ページで、NISA成長投資枠の対象かどうかを確認しよう。

配当金を非課税にするには株式数比例配分方式が必要

成長投資枠で国内上場株式やETF、REITを保有し、配当金や分配金を受け取る場合は、受取方式の設定が重要だ。

国内上場株式等の配当金をNISAで非課税にするには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要がある。これは、配当金を証券会社の口座で受け取る方式である。

登録配当金受領口座方式や配当金領収証方式のままだと、NISA口座で保有していても配当金が課税対象になる場合がある。NISAだから自動的にすべての配当が非課税になるわけではない。

なお、投資信託の分配金は受取方法を問わず非課税と案内されている。一方、米国株式の配当金は、NISA口座であっても米国で源泉徴収される税金は非課税にならない。配当目的で外国株式や海外ETFを買う場合は、国内税と現地税の扱いも確認しておきたい。

つみたて投資枠と併用するときの考え方

つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる。年間上限は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、合計360万円だ。

たとえば、毎月10万円まではつみたて投資枠で投資信託を積み立て、それ以上の金額を投資したい場合に成長投資枠を使う方法がある。個別株やETFを買いたい場合も、成長投資枠を使う。

ただし、成長投資枠の方が自由度が高いからといって、短期売買を繰り返す必要はない。NISAは長期の資産形成に使いやすい制度であり、投資目的に合った使い方を選ぶことが大切である。

楽天証券の新NISAで詰まるポイント|表示されない・開設不可など

楽天証券で新NISAを申し込むときに、よくあるつまずきは「他社でNISA口座を持っていた」「金融機関変更の時期を誤った」「配当金の受取方式を設定していなかった」といったケースである。

すでに他社でNISA口座を持っていた|開設不可になるケース

NISA口座は1人1口座のため、他社でNISA口座を持っている場合、楽天証券で同じ年のNISA口座を開設できない。

楽天証券では、税務署審査の結果、他社で既にNISA口座を持っているなどの理由で開設不可となった場合、楽天証券のNISA口座で行った取引は一般口座での取引へ変更されると案内されている。

一般口座への変更処理中は、NISA口座で保有している商品を売却できない期間が発生する。楽天証券では、変更にかかる期間は約3営業日ほどと案内している。利益や配当金が発生していた場合は、さかのぼって課税される可能性もある。

他社から楽天証券へ金融機関変更したい場合

他社のNISA口座を楽天証券へ変更したい場合は、金融機関変更の手続きが必要になる。金融機関変更は、変更したい年の前年10月1日から当年9月末までに手続きを完了する必要がある。

10月から12月の金融機関変更は、翌年分のNISA枠の変更手続きとなる。当年分の変更はできないため、年内に楽天証券でNISAを使いたい人は時期に注意しよう。

また、同じ年にすでに変更前の金融機関でNISA枠を使って買付している場合、その年分について金融機関変更はできない。金融機関変更を考えているなら、買付前に手続き時期を確認しておくことが重要だ。

どの金融機関でNISA口座を開設したか分からない

以前NISAを申し込んだことがあり、どの金融機関で開設しているか分からない場合は、e-Taxのマイページで確認できる場合がある。また、最寄りの税務署で調べることもできる。

楽天証券に問い合わせても、他社のNISA口座状況までは確認できない。心当たりがある場合は、申込前にe-Taxまたは税務署で確認しておくと、開設不可や一般口座への変更リスクを避けやすい。

NISA口座で売却・分配金が絡むときの注意

NISA口座で商品を売却すると、売却した商品の簿価分の非課税保有限度額は翌年以降に再利用できる。ただし、その年の年間投資枠を再利用できるわけではない。

分配金や配当金については、投資信託の分配金と上場株式等の配当金で扱いが異なる。国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るには、株式数比例配分方式の設定が必要である。

また、NISA口座の損失は損益通算や繰越控除ができない。値下がりリスクを前提に、投資金額と商品を選ぶことが重要だ。

まとめ

新NISAは、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円を併用でき、年間最大360万円まで非課税で投資できる制度である。非課税保有限度額は総枠1,800万円で、成長投資枠だけで使える上限は1,200万円だ。

楽天証券では、NISA口座での取引手数料無料範囲が広く、楽天カード積立によるポイント進呈や、100円からの投信積立など、少額から始めやすい環境がある。一方で、手数料無料の対象外となる取引、スプレッド、信託財産留保額、ポイント進呈条件などは事前に確認しておきたい。

楽天証券で新NISAを始めるときは、まず他社でNISA口座を持っていないか確認し、本人確認書類とマイナンバーを準備する。そのうえで、つみたて投資枠を中心に始めるのか、成長投資枠も併用するのかを決めると、口座開設後の設定がスムーズになる。

最後に、NISAは非課税メリットのある制度だが、投資リスクがなくなるわけではない。配当金の受取方式、積立金額、対象商品を一つずつ確認し、自分の生活資金に無理のない範囲で始めよう。

新NISA 楽天証券のよくある質問

新NISAの年間投資枠(120万円/240万円)は併用できる?

つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる。年間上限は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、合計すると年間最大360万円まで非課税で投資できる。ただし、非課税保有限度額は総枠1,800万円で、成長投資枠だけで使える上限は1,200万円である。

楽天証券で新NISAを始めるのに何が必要?

楽天証券でNISA口座を利用するには、楽天証券の総合口座が必要となる。申込時には本人確認書類、マイナンバー、メールアドレスなどを用意しておくとよい。初期設定では暗証番号や勤務先情報などの登録も必要になる。対象は、口座開設年の1月1日時点で18歳以上の日本居住者等である。

口座開設に落ちた(開設不可)ときはどうなる?

税務署審査でNISA口座が開設不可となった場合、楽天証券のNISA口座で行った取引は一般口座での取引へ変更される。変更処理中は保有商品を売却できない期間が発生し、楽天証券では変更に約3営業日ほどかかると案内している。利益や配当金が発生していた場合は、課税対象になる可能性がある。

他社から楽天証券へ金融機関変更するといつから使える?

金融機関変更は、変更したい年の前年10月1日から当年9月末までに手続きを完了する必要がある。10月〜12月の変更手続きは翌年分のNISA枠が対象になる。また、同じ年に変更前の金融機関でNISA買付をしている場合、その年分の変更はできない。

成長投資枠の配当金を非課税にする設定は?

国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要がある。設定していない場合、NISA口座で保有していても配当金が課税対象になることがある。投資信託の分配金は受取方法を問わず非課税とされる。

つみたて投資枠の積立設定はどこから操作する?

楽天証券のWebサイトにログインし、NISAメニューまたは投資信託の積立設定画面から設定できる。設定後の確認、変更、解除も積立設定一覧から行える。なお、初期設定はスマホアプリのiSPEED・iGrowからは行えないため、PCサイトまたはスマホブラウザで進める必要がある。

NISA口座の開設状況はどこで確認できる?

楽天証券でのNISA口座開設状況は、ログイン後の画面で確認できる。PCサイトでは「マイメニュー」からお客様情報の設定・変更へ進み、「NISA・特定・未成年口座状況」タブで確認できる。税務署審査が完了すると、楽天証券からメール通知も届く。

NISAとiDeCoはどっちを優先すべき?

NISAとiDeCoは目的が異なるため、一律にどちらが優先とはいえない。NISAは売却益や配当・分配金が非課税で、必要なときに売却しやすい。一方、iDeCoは掛金や運用益などに税制優遇があるが、原則として60歳になるまで資産を引き出せない。老後資金として使うならiDeCo、途中で使う可能性がある資金ならNISAが向きやすい。

出典

国税庁「No.1535 NISA制度」(更新日:2025年4月1日)
国税庁「No.1331 上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度」(更新日:2025年4月1日)
金融庁「NISAを知る:NISA特設ウェブサイト」
金融庁「よくある質問:NISA特設ウェブサイト」
政府広報オンライン「『NISA』って何?わかりやすく解説」(公開日:2024年9月30日)
楽天証券「NISA口座開設の流れ」
楽天証券「お客様サポート・FAQ|NISA/新NISA」
楽天証券「日米株式の取引手数料が無料|NISA/新しいNISA」
楽天証券「NISA商品ガイド」
楽天証券「取引・ルール|NISA/新しいNISA」
楽天証券「NISA口座の金融機関変更・移管」
楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」
楽天証券「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」
楽天証券「積立設定 操作ガイド(NISAつみたて投資枠)」
iDeCo公式サイト「iDeCoの特徴」

この記事を書いた人

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