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新NISA口座はどこがいい?おすすめの証券会社・銀行を比較【2026年版】

「新NISAを始めたいけど、どこで口座を開けばいいのかわからない」——そんな悩みを抱えていないだろうか。ネット証券、銀行、対面証券とあまりに選択肢が多く、どこを比較すればよいのか見当がつかないのは当然のことである。しかもNISA口座は1人1口座しか持てず、金融機関の変更は年単位でしかできない。つまり、最初の選択が長く影響する。

  • 新NISA口座をどこで開くべきか迷っている
  • ネット証券と銀行、どちらが自分に合うか知りたい
  • クレカ積立やポイント還元の条件を比較したい
  • 口座開設後に後悔しないためのポイントを押さえたい
目次

まず結論:新NISA口座 どこがいい

結論から言えば、多くの人にとってはネット証券が無難な選択になりやすい。ただし「全員がネット証券」というわけではなく、相談重視なら銀行や対面証券も候補に入る。大切なのは、自分の優先順位を先に決めることである。

なぜ先に決めるべきなのか。それはNISA口座の制度上、後から変更しにくい仕組みになっているからである。迷いの原因は「何を重視すべきかが定まっていない」ことにある。品揃えか、ポイントか、サポートか。この優先順位さえ固まれば、候補は自然と絞り込める。

口座選びが重要な理由(1人1口座・変更は年単位)

NISA口座は一人1口座しか持てない。複数の金融機関で同時に口座を持つことはできず、変更は年単位での運用になる。さらに、金融機関を変更したい場合は、変更したい年の9月末までに手続きが必要である。当年に買付をしていると翌年からの変更になるため、「今年はA証券で買ったけど、やっぱりB証券にしたい」と思っても、すぐには切り替えられない。

もう一つ押さえておきたいのが、つみたて投資枠と成長投資枠は別々の金融機関では利用できないという点である。「つみたては銀行で、成長投資枠はネット証券で」という使い分けはできない。一つの金融機関で両方を使う必要がある。

このように、最初の口座選びが後々まで影響するため、慎重に検討する価値がある。

迷ったら「ネット証券」になりやすい3要因

なぜ迷ったときにネット証券が候補に挙がりやすいのか。主に3つの要因がある。

  • 取扱銘柄数が多く、選択肢の幅が広い
  • クレカ積立によるポイント還元の仕組みがある
  • 売買手数料が抑えられている傾向がある

たとえば、大手ネット証券では投資信託の取扱本数が1,000本を超えるケースも珍しくない。クレカ積立も月10万円まで対応している証券会社が多く、条件を満たせばポイント還元も受けられる。こうした「数字で差が出る」部分がネット証券の強みといえる。

ただし、ネット証券一択というわけではない。後述するように、相談サポートを重視する人や、すでに取引のある銀行でまとめたい人には別の選択肢もある。

例外:銀行・対面を選ぶと満足しやすいケース

次のような条件に当てはまるなら、銀行や対面証券のほうが満足度は高くなりやすい。

  • 投資の相談相手が欲しい(一人で決めるのが不安)
  • 預金口座と投資口座をまとめて管理したい
  • ネットでの操作に慣れていない

もちろん、対面のサポートには相応のコストがかかる場合もある。手数料体系や商品ラインナップは金融機関ごとに異なるため、公式サイトで確認することが重要である。

「自分はどちらに当てはまるか」を先にはっきりさせておくと、口座選びはぐっと楽になる。

比較軸チェック:新NISA口座の選び方

口座選びで見るべきポイントは、大きく5つに整理できる。取扱銘柄数、株取引の可否、手数料、クレカ積立とポイント、サポートと使いやすさである。自分にとって「どれが重要か」を先に決めておくと、比較がスムーズになる。

取扱銘柄数とラインナップ(つみたて投資枠/成長投資枠)

「投資信託を何本扱っているか」は、金融機関を比較するうえでわかりやすい指標である。ただし、本数だけで判断するのは早計といえる。時点によって数字が変わるため、公式サイトで「いつ時点の数字か」を確認することが大切である。

証券会社つみたて投資枠成長投資枠時点
SBI証券282本1,494本2026年1月14日時点
楽天証券251本1,324本2025年2月28日時点
マネックス証券260本1,200本以上2025年10月末時点
松井証券278銘柄2026年1月26日時点

本数が多ければ必ず良いというわけではないが、選択肢が広がるのは事実である。自分が買いたい商品があるかどうかを、公式サイトの検索機能で確認するとよい。

個別株・ETFを買うか(株取引の可否)

投資信託だけでなく、個別株やETFも買いたいなら、その取扱いがあるかを確認する必要がある。一般的に、ネット証券は株式の売買に対応しているケースが多い。一方、銀行では株式を直接購入できないことが多いため、株も買いたい人はネット証券を軸に検討するほうがスムーズである。

成長投資枠では年間240万円まで投資でき、投資信託のほか株式やETFも対象になる。ただし前述のとおり、つみたて投資枠と成長投資枠を別の金融機関で使うことはできない。株を買う予定があるなら、最初から株式取引に対応した金融機関を選んでおくのが合理的である。

手数料の見方(無料の範囲・条件・例外)

「NISA口座なら手数料無料」という案内を見かけることがある。しかし、すべての取引が無料とは限らない。無料になる範囲や条件、例外を確認することが大切である。

確認すべきポイントは以下のとおりである。

  • 対象となる取引の種類(投信の買付、株式の売買など)
  • 適用条件(口座の種類、取引方法など)
  • 例外(海外株式、特定の商品など)

公式サイトの手数料ページや、注記・FAQを確認すると例外が見つかることがある。「無料」と書いてあっても鵜呑みにせず、どこまで無料なのかを把握しておくと安心である。

クレカ積立とポイント(上限・対象カード・要エントリー)

クレカ積立は、毎月の積立額に対してポイントが付く仕組みである。ネット証券では月10万円を上限としているケースが多い。ただし、還元率はカードの種類や利用額によって変わるため、条件をよく確認する必要がある。

証券会社月上限還元率(条件付き)
SBI証券(三井住友カード)10万円プラチナプリファード:年間利用額により1.0〜3.0%(年最大36,000pt)
ゴールド(NL):年間利用額により0.0〜1.0%(年最大12,000pt)
楽天証券(楽天カード)10万円代行手数料0.4%以上のファンド:1〜2%
0.4%未満のファンド:0.5〜2%
カード種別で変動(ブラック2%、プレミアム1%など)
楽天証券(楽天キャッシュ)5万円
マネックス証券10万円5万円以下:1.1%
5万円超〜7万円:0.6%
7万円超〜10万円:0.2%
三菱UFJ eスマート証券(三菱UFJカード)10万円最大1%(グローバルポイント)
三菱UFJ eスマート証券(au PAYカード)10万円au PAYカード:0.5%
au PAYゴールド:1.0%
松井証券(JCBカード)10万円月5万円以上利用で最大0.5%(通常)/ 1.0%(プレミアム)
月5万円未満:通常カードは0%

注意点として、還元率の「最大」だけを見て決めると、条件未達でほとんどポイントがつかないこともある。カードの種類、年間または月間の利用額、ファンドの条件など、複数の要素で還元率が変わる仕組みになっている。「自分が守れる条件か」を必ず確認しておきたい。

また、三菱UFJ eスマート証券のau PAYカード積立のように、積立設定の申込締切日(毎月15日頃)が設定されているケースもある。設定のタイミングにも注意が必要である。

サポートと使いやすさ(アプリ/注文/問い合わせ/店舗)

サポート体制は、金融機関によって大きく異なる。何をもって「使いやすい」と感じるかは人それぞれなので、自分が必要とするサポートを先に整理しておくとよい。

  • アプリやWebの操作がわかりやすいか
  • 注文や設定変更の導線が迷わないか
  • 問い合わせ窓口(電話・チャット・メール)の対応時間
  • 店舗での相談が可能か

特に、ミスをしたときのリカバリー方法は事前に確認しておきたい。FAQや問い合わせ窓口の充実度は、困ったときの安心感につながる。

ランキングの見方:新NISA口座 おすすめ

「新NISA おすすめ ランキング」で検索すると、さまざまな順位が出てくる。サイトによって順位が違うのは、評価の重み付けが異なるからである。ランキングを鵜呑みにするのではなく、「自分の優先順位」に変換することが大切である。

ランキングが割れる典型パターン(重みが違う)

ランキングが割れる原因は、主に評価軸の重みの違いにある。

  • ポイント還元率を重視すると、条件次第で順位が変わる
  • 取扱本数を重視すると、時点によって数字が変わる
  • サポートを重視すると、主観的な評価が入りやすい

たとえば、楽天証券のクレカ積立は「代行手数料0.4%以上のファンドか否か」で還元率が変わる。松井証券は「月5万円以上のカード利用」がないと還元率がゼロになるケースもある。「最大○%」という数字だけで比較すると実態と乖離することがある。

本記事の評価基準(配点例)と”あなた向け”の変換方法

本記事では、特定の順位を断定しない。代わりに、自分で重み付けを決める方法を提示する。

まず、以下の5項目について「高・中・低」で自分の優先度を設定してみてほしい。

  • 取扱銘柄数(投資信託の選択肢)
  • 株式・ETFの取扱い
  • 手数料の安さ
  • クレカ積立のポイント還元
  • サポート・使いやすさ

次に、「高」をつけた項目で各社の条件を比較する。このとき、ポイント還元は「条件を自分が満たせるか」も加味する。条件未達で還元ゼロになるなら、その項目の評価は下げる必要がある。

最終的に、候補を2社程度に絞り込むのがゴールである。2社まで絞れたら、次のステップで公式サイトを確認する。

総合・ポイント重視・サポート重視の3ランキングを作る

参考までに、重視する軸によって候補が変わることを示しておく。

総合バランス型:取扱本数、ポイント、操作性のいずれも一定水準を満たす証券会社を選ぶ。極端な条件依存がないことを重視する。

ポイント重視型:クレカ積立の還元率と条件を最優先する。ただし、条件(年間利用額、カード種別、ファンドの代行手数料など)を必ず確認し、自分が達成できるかを検討する。

サポート重視型:問い合わせ窓口の充実度、アプリの操作性、店舗の有無などを重視する。ネット操作に不安があるなら、電話サポートや店舗相談の有無を確認する。

このように、軸を変えるだけで「おすすめ」は変わる。自分の軸を先に決めることが、後悔しない選択につながる。

ネット証券派へ:新NISA口座のおすすめ証券会社

ここからは、ネット証券を検討している人向けに、主要5社の特徴を整理する。それぞれ「向く人」「注意点」「公式で確認すべきこと」をまとめているので、候補を2社に絞る参考にしてほしい。

SBI証券が候補になる人(投信本数/ポイント/株)

SBI証券は、投資信託の取扱本数が多く、株式やETFの売買にも対応している。2026年1月14日時点で、成長投資枠1,494本・つみたて投資枠282本の投資信託をNISA対象として示している。

クレカ積立は三井住友カードで月10万円まで対応。還元率はカードの種類と年間利用額で変わる。プラチナプリファードは年間利用額により1.0〜3.0%、年最大36,000ポイント。ゴールド(NL)は年間利用額により0.0〜1.0%、年最大12,000ポイントと案内されている。

向く人:投資信託の選択肢を広く持ちたい人、三井住友カードを普段から使っている人

注意点:還元率は年間利用額の条件があるため、普段のカード利用状況を確認しておく必要がある

楽天証券が候補になる人(楽天経済圏/ポイント)

楽天証券は、楽天ポイントを軸にしたサービス設計が特徴である。2025年2月28日時点で、つみたて投資枠251本・成長投資枠1,324本の投信を対象銘柄として示している。

楽天カードのクレカ積立は月10万円まで。還元率はファンドの代行手数料(年率0.4%税込が境目)とカード種類で決まる。楽天ブラックカードで2%、楽天プレミアムカードで1%などの例がある。楽天キャッシュ積立は月5万円まで対応している。

向く人:楽天ポイントを貯めている人、楽天カードをメインで使っている人

注意点:ファンドの代行手数料によって還元率が変わるため、買いたいファンドがどちらに該当するか確認が必要である

マネックス証券が候補になる人(連携ポイント/分析)

マネックス証券は、2025年10月末時点でつみたて投資枠260本、成長投資枠1,200本以上の投信取扱を示している。

マネックスカードのクレカ積立は月10万円まで。特徴的なのは、積立額のレンジで還元率が変わる点である。5万円以下は1.1%、5万円超〜7万円以下は0.6%、7万円超〜10万円以下は0.2%という設計になっている。

向く人:毎月5万円以下の積立を予定している人(還元率1.1%の恩恵を受けやすい)

注意点:積立額が増えるほど還元率が下がる設計のため、月10万円フルで積み立てる場合は平均還元率が低くなる

三菱UFJ eスマート証券が候補になる人(銀行連携/ポイント)

三菱UFJ eスマート証券は、三菱UFJカードとau PAYカードの両方でクレカ積立に対応している。

三菱UFJカードは月10万円を上限に、最大1%のグローバルポイント還元。au PAYカードは月100円〜10万円で、通常カード0.5%、ゴールドカード1.0%のPontaポイント還元と案内されている。

au PAYカード積立には申込締切日(毎月15日頃)があるため、設定のタイミングに注意が必要である。

向く人:三菱UFJ銀行をメインバンクにしている人、au経済圏でPontaポイントを貯めている人

注意点:カードによって貯まるポイントの種類が異なる(グローバルポイント or Ponta)ため、普段使いのポイントと合わせて選ぶとよい

松井証券が候補になる人(条件・ツール・サポート)

松井証券は、2026年1月26日時点でつみたて投資枠の対象銘柄数を278銘柄と案内している。クレカ積立は月10万円まで対応。

還元率はJCBカードの種類と月間カード利用額で変わる。通常カードは月5万円以上のカード利用で最大0.5%、プレミアムカードは同条件で最大1.0%。月5万円未満の場合、通常カードはポイント付与なし、プレミアムカードは最大0.5%となる。

向く人:JCBカードを月5万円以上使う人、松井証券のツールやサポートに魅力を感じる人

注意点:月間利用額の条件を満たさないと還元率がゼロになるケースがある。条件をクリアできるか事前に確認しておきたい

銀行・対面派へ:新NISA口座のおすすめ銀行

「ネット証券ではなく銀行で口座を開きたい」という人もいるだろう。銀行や対面証券にはネット証券とは異なるメリットがある。一方で、注意すべき点もある。

銀行を選ぶメリット(相談・一括管理・店舗)

銀行でNISA口座を開くメリットは、主に以下の点が挙げられる。

  • 窓口で相談しながら手続きできる
  • 預金口座と投資口座をまとめて管理できる
  • 本人確認や入金の手続きがスムーズなことがある

「一人で決めるのが不安」「ネットでの操作に自信がない」という人にとって、対面でのサポートは安心材料になる。すでに取引のある銀行なら、手続きの負担も軽減できる可能性がある。

ただし、相談はあくまで情報提供の範囲であり、最終的な投資判断は自己責任である点は変わらない。

銀行のデメリット(株が買えない・ラインナップ差)

銀行でNISA口座を開く場合、いくつかの制約を理解しておく必要がある。

  • 個別株やETFを直接購入できないケースが多い
  • 投資信託のラインナップがネット証券より少ない場合がある
  • クレカ積立やポイント還元の仕組みがないことがある

銀行ごとに取扱商品や手数料体系は異なるため、一概には言えない。ただ、「成長投資枠で株やETFを買いたい」という人は、銀行では対応できない可能性があるため、公式サイトで確認することが重要である。

また、つみたて投資枠と成長投資枠を別の金融機関で使うことはできない。「投信は銀行、株はネット証券」という使い分けは制度上不可能である。

対面証券を検討する判断基準(費用とサポートのトレードオフ)

対面証券(店舗型の証券会社)を検討する場合、サポートの手厚さとコストのバランスを考える必要がある。

対面証券では、担当者から商品の説明や提案を受けられることがある。ただし、その分の人件費がかかるため、手数料がネット証券より高い傾向がある。手数料体系は金融機関ごとに異なるので、公式サイトや窓口で確認してほしい。

確認すべきポイントとしては、以下が挙げられる。

  • NISAでの売買手数料(投信、株式それぞれ)
  • 提案される商品の選定基準
  • 費用の内訳と、その費用で何が得られるか

「サポートに価値を感じるか」「自分で判断できるか」を軸に、ネット証券と比較検討するとよい。なお、通常の課税口座では利益に20.315%の税率がかかるが、NISAは非課税である。この税制メリットを活かすために、コストとのバランスを考えることが大切である。

決め方の手順:新NISA口座 開設先 おすすめ

ここまで比較軸を整理してきたが、「結局どう決めればいいのか」という疑問が残っているかもしれない。以下の4ステップで進めると、迷いを減らしやすい。

Step1 投資スタイルを決める(投信のみ/株も/頻度)

まず、自分の投資スタイルを決める。

  • 投資信託だけで運用するか
  • 株式やETFも買うか
  • 積立の頻度(毎月、毎日など)

「投信だけ」なら銀行も候補に入る。「株も買いたい」ならネット証券が中心になる。つみたて投資枠と成長投資枠を別の金融機関で使うことはできないため、1社で完結する前提で考える必要がある。

Step2 優先順位を3つに絞る(ポイント/品揃え/サポート)

次に、比較軸の優先順位を決める。

  • クレカ積立のポイント還元
  • 投資信託や株式の取扱範囲
  • サポートや使いやすさ

この3つのうち、自分にとって最も重要なものを1つ選ぶ。次に重要なものを2つ目、3つ目と決めていく。全部が重要に見えるかもしれないが、順位をつけることで候補が絞りやすくなる。

ポイント還元を重視するなら、「自分が条件を満たせるか」を必ず確認する。条件未達で還元ゼロになる設計もあるため、「最大還元率」だけで判断しないことが大切である。

Step3 候補2社で最終確認(公式で最新条件チェック)

候補を2社程度に絞ったら、公式サイトで最新条件を確認する。確認すべきページは以下のとおりである。

  • NISA対象商品の一覧(投信本数、取扱銘柄)
  • 手数料のページ(無料の範囲、例外)
  • クレカ積立の案内(上限、還元率、条件)
  • 問い合わせ窓口の案内(電話、チャット、営業時間)

本記事で紹介した数字は参照日時点のものであり、変更される可能性がある。最終判断は公式サイトの最新情報で行ってほしい。

Step4 口座開設〜初回買付までの段取り(最短ルート)

口座を決めたら、以下の流れで進める。

  • 口座開設の申込み(本人確認書類の提出)
  • 口座開設完了の通知を受け取る
  • 入金またはクレカ積立の設定
  • 商品を選んで買付または積立設定

所要日数は金融機関や申込み状況によって異なる。余裕を持って手続きすることをおすすめする。

クレカ積立を設定する場合、締切日があるケースもある。たとえば三菱UFJ eスマート証券のau PAYカード積立は、毎月15日頃が申込締切となっている。設定のタイミングを逃すと、翌月からの開始になる点に注意したい。

落とし穴:新NISA口座の比較

口座選びで後悔しやすいポイントを先回りで整理しておく。制度上の落とし穴と、商品仕様の落とし穴の両面がある。

「その年に買付すると変更しにくい」を避ける

金融機関を変更したい場合、変更したい年の9月末までに手続きが必要である。さらに、当年に買付をしていると翌年からの変更になる。

つまり、「今年すでにA証券で積立を始めた。やっぱりB証券にしたい」と思っても、今年中の変更はできない。来年の枠から変更することになる。

金融機関変更の受付期間は、前年10月1日から当年9月末までというのが一般的な案内である。変更を検討するなら、早めに動くことが重要である。

ポイント目当てで後悔しやすい条件(上限・対象外)

ポイント還元を重視して口座を選んだものの、条件を満たせずにほとんどポイントがつかない——というケースがある。

後悔しやすいパターンは以下のとおりである。

  • カードの年間または月間利用額の条件を満たせない
  • 買いたいファンドがポイント対象外だった
  • 還元率が積立額のレンジで下がる設計だった
  • ポイントの上限に達して、それ以上は還元されなかった

「最大○%」という数字だけでなく、条件を細かく確認することが大切である。

つみたて投資枠と成長投資枠を分けられない点

何度か触れているが、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で使うことはできない。一つの金融機関で両方を使う必要がある。

「銀行で投信を積み立てて、ネット証券で株を買う」という使い分けはできない。この前提を忘れて口座を開くと、後から「枠を分けられると思っていた」という後悔につながる。

“無料”の対象外(例外)があるケースの確認方法

「NISA口座は手数料無料」と案内されていても、すべてが無料とは限らない。例外を確認する方法を押さえておきたい。

  • 手数料ページの脚注や注釈を読む
  • FAQで「手数料」「例外」などで検索する
  • 規定やPDFに詳細が書かれていることがある

無料を前提に買付して、後から「この取引は対象外だった」と気づくことがないよう、事前に確認しておくと安心である。

よくある質問:新NISA口座 おすすめFAQ

新NISA口座は複数持てる?

持てない。NISA口座は一人1口座である。複数の金融機関で同時に口座を持つことはできない。金融機関を変更することは可能だが、年単位での運用になる。

金融機関の変更はいつできる?何に注意する?

変更したい年の9月末までに手続きが必要である。当年に買付をしている場合は翌年からの変更になる。受付期間は前年10月1日から当年9月末までが一般的な目安とされている。変更を検討するなら早めに手続きを始めることをおすすめする。

銀行と証券会社で枠を分けて使える?

使えない。つみたて投資枠と成長投資枠は、一つの金融機関で利用する必要がある。銀行でつみたて、証券会社で成長投資枠という使い分けは制度上できない。

クレカ積立は必須?現金積立でも問題ない?

必須ではない。クレカ積立はポイント還元を受けられる選択肢の一つだが、現金(銀行口座からの引き落とし)で積み立てることも可能である。クレカ積立には条件があり、すべての人にメリットがあるわけではない。自分の利用状況に合わせて選べばよい。

成長投資枠は銀行と証券会社どっちが向く?

株式やETFを買いたいなら、一般的にはネット証券が向く。銀行では個別株を直接購入できないケースが多いためである。投資信託だけで運用するなら銀行も候補に入る。ただし、銀行ごとに取扱商品は異なるため、公式サイトで確認することが重要である。なお、枠を銀行と証券会社で分けることはできない。

口座を開いた後に後悔したら何を見直す?

まず、積立設定や買付商品を見直すことを検討する。同じ金融機関内でも、ファンドの変更や積立額の調整は可能である。次に、ポイント還元の条件を再確認し、条件を満たせているか確認する。金融機関の変更は年単位でしかできないため、まずは現在の金融機関内でできる調整を試してみるとよい。

まとめ

新NISAの口座選びは、自分の優先順位を先に決めることが最も重要である。NISA口座は一人1口座しか持てず、金融機関の変更は年単位でしかできない。つみたて投資枠と成長投資枠を別の金融機関で使うこともできない。こうした制度上の制約があるからこそ、最初の選択が長く影響する。取扱銘柄数、クレカ積立の条件、サポート体制など、自分が重視するポイントを明確にし、候補を2社程度に絞ったら公式サイトで最新条件を確認してほしい。条件は変わることがあるため、本記事の数字は参考にとどめ、最終判断は公式情報で行うことをおすすめする。

出典一覧

  • 金融庁「NISAの抜本的拡充・恒久化のイメージ」
    https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/summary.pdf
  • 金融庁「NISA早わかりガイドブック」
    https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/guidebook_202307.pdf
  • 金融庁「NISAを利用する皆さまへ」
    https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/slide_202406.pdf
  • SBI証券「NISA口座の金融機関変更」
    https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&burl=search_nisa&cat1=nisa&cat2=change&dir=change&file=nisa_kinyukikan.html&getFlg=on
  • SBI証券 プレスリリース(クレカ積立関連)
    https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/irpress/prestory260114_011500.pdf
  • SBI証券 FAQ(ポイント付与率)
    https://faq.sbisec.co.jp/answer/65fce159d14d3c49d60ba5e3/
  • 楽天証券「NISA商品ガイド」
    https://www.rakuten-sec.co.jp/web/nisa/lineup/
  • 楽天証券「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」
    https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/creditcard/list.html
  • 楽天証券「選べる引落方法」
    https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/sousa/way.html
  • マネックス証券「つみたて投資枠」
    https://info.monex.co.jp/nisa/reserve-investment-nisa.html
  • マネックス証券「成長投資枠」
    https://info.monex.co.jp/nisa/growth-investment-nisa.html
  • マネックス証券「マネックスカード|クレカ積立」
    https://info.monex.co.jp/fund/tsumitate/card-tsumitate/monex-card/index.html
  • 三菱UFJ eスマート証券「三菱UFJカード決済」
    https://kabu.com/item/fund/mitsubishi_ufj_card/default.html
  • 三菱UFJ eスマート証券「au PAYカード決済」
    https://kabu.com/item/fund/creditcard/default.html
  • 松井証券 Q&A(クレカ積立 設定方法)
    https://support.matsui.co.jp/faq/show/51468
  • 松井証券 Q&A(対象カード)
    https://support.matsui.co.jp/faq/show/51465

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